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孝さんのこと*

孝さんが北欧家具デザインに憧れてデンマークに来たのは今からさかのぼる事32年も前の1970年、そしてデザインスクール時代のクラスメートだったエリックと「O&Mデザイン」を設立したのが1973年ですから来年で満30周年になります。
石を投げれば家具デザイナーに当たるこの国でもかなりの老舗デザイン事務所で、「性格温厚ダニッシュ.エリック」と「曲がった事が大嫌いな日本男児タカシ」の名コンビは知る人ぞ知る存在、永年に渡って家具デザイン一筋でやってきた彼等に最近では不器用なだけでは無い何かを感じさせるものが備わってきた気がします。







彼等の30年の歩みは誰にでも出来る事では無いと思うのですが、それにしても …と私がつくづく感心してしまうのは、落語に笑い、人情話に涙し、70年代フォークソングに青春を重ねつつ、高倉健に男の美学を見い出そうとするちょっとレトロな岡村孝がいざ家具をデザインするとたちまちダニッシュモダンになってしまう事です。

そして我が家に来る明日の家具デザイナーを目指す若者達に彼がいつも言うのは「大丈夫。このオレでもこのくらいになれたんだから、 君たちだってなれる!」この言葉がやけに説得力を持っているのは果たして良い事なのでしょうか?

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